Javaのデータ型は、大きく2つに分類されます。
基本データ型(プリミティブ型)と参照型(オブジェクト型)です。
Javaを勉強する上で、上記の2つのデータ型は避けては通れません。
ここで一緒勉強していきましょう!!
この記事では、基本データ型(プリミティブ型)について勉強していきます。
基本データ
データ型 | 格納できるデータ | 表現範囲 |
byte | 整数(1バイト) | -128 ~ 127 |
short | 整数(2バイト) | -32768 ~ 32767 |
int | 整数(4バイト) | -2147483648 ~ 2147483647 |
long | 整数(8バイト) | -9223372036854775808 ~ 9223372036854775807 |
float | 浮動小数点(4バイト) | 約 -3.4×10^38 ~ 約 3.4×10^38 |
double | 浮動小数点(8バイト) | 約 -1.7×10^308 ~ 約 1.7×10^308 |
char | 文字(2バイト) | 1文字 |
boolean | 真偽値 | true, false |
基本データ型の初期化
整数を格納できる基本データ型
byte型、short型、int型、long型が整数を格納することができます。
初期化宣言の記載方法は、以下の通りです。
public class Sample001 {
public static void main(String[] args) {
byte a = 2;
short b = 16;
int c= 256;
long d = 2048L;//・・・1
System.out.println(a);
System.out.println(b);
System.out.println(c);
System.out.println(d);
}
}
2
16
256
2048
- 整数値をlong型で表現する場合、数値の末尾に「L」または「l」(小文字のエル)を付ける必要があることに注意してください。
小数を格納できる基本データ型
float型、double型が小数を格納することができます。
初期化宣言の記載方法は、以下の通りです。
public class Sample002 {
public static void main(String[] args) {
float e = 256.1f;//・・・1
double f = 2048.2048;
System.out.println(e);
System.out.println(f);
}
}
256.1
2048.2048
- 小数をfloat型で表現する場合、数値の末尾に「F」または「f」を付ける必要があることに注意してください。
コンピュータの世界では、小数を浮動小数点と呼びます。
プログラミングをする上で重要な単語ではないですが、Javaの資格(Bronze,Silver)取得を目指す方は、覚えるべき単語になります。
文字を格納できる基本データ型
char型が文字を格納することができます。
初期化宣言の記載方法は、以下の通りです。
public class Sample003 {
public static void main(String[] args) {
char g = 'a';//・・・1
System.out.println(g);
}
}
a
- char型に文字を格納する場合、格納する値は「シングルクォーテーション(‘)」で囲むことに注意してください
Java以外のプログラミング言語を触ったことがある人は気づいたかもしれませんが、文字列を格納する基本データ型は存在しません。
文字列を格納するデータ型は、「参照型(オブジェクト型)」になります。
真偽値を格納できる基本データ型
boolean型が真偽値(true,false)を格納することができます。
初期化宣言の記載方法は、以下の通りです。
public class Sample004 {
public static void main(String[] args) {
boolean h = true;
boolean i = false;
System.out.println(h);
System.out.println(i);
}
}
true
false
boolean型は、「true(真)」か「false(偽)」の2つの値しか取りません。
コンピュータで「正しい」や「間違っている」という表現は、このboolean型の値を使用します。
基本データ型の自動変換
基本データ型は、下図の矢印の方向に従い、暗黙的に他の基本データ型に変換することができます。
「byte(数値)⇒short(数値)」のように、より大きなデータ型に変換できるのは、多くの人にとって直感的に理解できると思います。
しかし、「char(文字)⇒int(数値)」のように型を暗黙的に変換できるというのは、少し分かりづらいです。
実際にJavaで「char(文字)⇒int(数値)」に変換したソースは、以下の通りになります。
public class Sample005 {
public static void main(String[] args) {
char thisChar = 'a';
int thisInt = thisChar;
System.out.println(thisChar);
System.out.println(thisInt);
}
}
a
97
実行結果より、char型(thisChar)の値が「a」であるのに対し、
その値を格納したint型(thisInt)の値が「97」になっていることがわかります。
この理由は、Javaではchar型の文字は内部的に整数値として表現されるため、
「char(文字)⇒int(数値)」に変換することができるのです。
まとめ
今回は、Javaの基本データ型について紹介しました。
実際にJavaを扱う現場では、基本データ型を当然のように使用されます。
また、Javaの資格(Bronze,Silver)でも問われ部分となるため、しっかりと基本データ型については、覚えておきましょう。
私の仕事場では、Javaでアプリ開発をしていますが、
基本データ型の使用頻度としては、int型、long型、double型を圧倒的に多く使用しています。
何かの参考になればと思います。
今後もJavaの基本的な内容から専門的な内容まで取り扱っていくので、是非是非見に来てください。
コメントもお待ちしています。
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